2017/06/17 08:43

舩井幸雄注目の"本物"に携わる人たち
2014.11.10(第47回)
明日を知る

 三十年ほど前のことですが、知人の女性が父(政木和三)に相談に来ました。
 海外に新婚旅行に行きたいので、飛行機事故など起こらないか政木フーチで測定してほしいとの依頼でした。
 そこで、旅程表を測ったところ、絶対に行ってはならないという結果でした。そこで、彼女は行き先を変えて旅行に行きました。帰国後、彼女が父のところに来て、
「先生、大変感謝しています。私たちが宿泊予定であったホテルが全焼しました。ちょうど滞在予定の日でしたので、焼け死んだ可能性が大きかったです」と言われました。

 この時、フーチで未来のことが分かるのか? 未来は決まっているのか? 未来は変えられるのか? と、大きな関心を持ちました。第六感の優れた人や正夢を見る人は、事前に災難を回避できると言われています。フーチを使って起こるであろう悪い未来を好転させることができれば、素晴しいことです。

 ある財団の理事長から、「自分は三年後に退いて、適任者に理事長を譲りたい。候補が三人いて、測ってほしい」との相談を受けました。

 三人を測ってみると、Aさんはプラス20、Bさんはマイナス10、Cさんは「ノーアンサー」つまり、プラスもマイナスも出なかったことがあります。

 その二年後に理由が判明しました。Cさんの会社が倒産したのです。つまり、Cさんは理事長になれる状況ではなかったわけです。三年後の時点でCさんが良い悪いという判断は全くナンセンスな質問であったわけです。「ノーアンサー」とは、あり得ない質問であったということです。

 新規事業を始めたいという会社社長の相談を受けました。某企業のオーナー経営者が全面協力するとのことでした。大変乗り気であったのですが、残念なことにフーチは強いマイナスを示しました。大変迷われた結果、新規事業は見送ることになりました。
 一年後に理由がわかりました。全面協力を約束されていたオーナーが急死されたのです。もし、そのまま新規事業を開始していたら、両社にとって大変な損失を被る結果になっていたのです。

 大学受験生の進路を測ったことがあります。A大学、B大学、C大学を測りましたが、C大学だけ「ノーアンサー」です。よく調べると、その大学の受験科目は世界史だけで日本史がありませんでした。この受験生は日本史でしか受験できなかったので、最初からその大学の受験は不可能であったわけです。ノーアンサーはあり得ない質問ということです。

 ある夏のこと、高校二年生の生徒から依頼があり、大学の合格可能性を測定したことがあります。A大学が第一志望で、B大学が第二志望でした。全国模試の結果、B大学はa判定で合格間違いなし、A大学はd判定でほぼ不合格という結果でした。
 偏差値は同程度の大学だったのですが、受験科目の違いがあり、この生徒の場合、現代国語がネックでした。ところが、フーチでは両大学とも合格率100パーセントでした。 不思議なことです。

 高校三年になって理由が判明しました。現国の担当にその後「今でしょ」で有名になったH先生が来られました。この先生の指導のおかげで、驚異的に現国の成績が上がり、この生徒はA大学に合格しました。フーチでは、半年後にH先生が来られることが想定されていたことになります。

 身長が低くて大変悩んでいる女の子がいました。六年生で140センチでした。フーチ測定の依頼を受けたので、20歳の時の身長を予測しました。167センチと出ました。 20歳になった時、彼女の身長は167センチで、ピッタリ予測通りでした。

 25歳の女性から「いつ結婚できるか見てほしい」との依頼を受けたことがあります。 フーチで測定すると、結婚できないと出ました。理由を調べると、あと二年しか寿命がないとのことです。さらに調べると、大腸ガンがあることが推察されました。病院での検査を勧めたところ、きわめて初期の大腸ガンが見つかり、すぐに処置しました。医師からは「若いのでガンの進行が速い、少しでも遅れると手遅れになっていた。大変幸運であった」と言われたそうです。この女性はその後結婚され、子供にも恵まれています。

 大変悪い例を述べます。妊娠7ヵ月の新婚カップルが駅前で占い師に呼び止められました。「貴女は、このお腹の子とご主人を同時に持つことはできません」と言われたのです。
 大変残念なことに、このご主人は、出産の一週間前に交通事故で亡くなりました。占い師の予言が的中したのです。しかし、ここで重要なことは、この事故が分かっていたなら、忠告すべきです。
 父は、悪い兆候を捉えると必ず、その人に何月何日は要注意だと伝えていました。本当にその事実が分かっていたら、忠告することで事故を避けられたはずです。

 この事実は、未来を予測したということと、悪い想念が最悪の結果を招いたということの両方の意味があります。舩井幸雄先生の遺された名言で「思いは実現する」という言葉があります。
 心配することは絶対に良い結果を生みません。先生は、「頭の中に実現した姿を浮かび上がらせる。必ずなるという確信を持つ」と言われています。
 父は「完成した姿を想い、過去完了形で願うこと」と言っていました。これが実践できれば、明るい未来が実現できます。

 そのまま進んでいく未来は確実に存在します。フーチや正夢で垣間見ることもあります。ただ、自分の意識で未来をいかようにも変えられるということを知るべきです。もし、悪い未来が見えたら、今の行動を変えることで、明るい方向に転換できます。
 フーチは、「自分のため、世のため、人のため」になることなら、正しい答えを出してくれます。
 次回は、「つながりを知る」について紹介します。

Profile:政木 和也(まさき かずや)

政木 和也さん
大阪府豊中市生れ
政木和三の長男
滋賀大学大学院修士了
政木フーチを使って、精神エネルギー、健康、風水など様々な問題を研究
政木和三発案のフーチを使った人間性測定は今まで二万人以上実施
現職 会社役員