2019/02/26 20:28

 赤穂浪士の討ち入りが木村拓哉演じる堀部安兵衛を中心に描かれた、忠臣蔵スーパーダイジェスト。安兵衛は高田馬場の仇討ちで一躍有名になり、赤穂藩の堀部弥兵衛(杉浦直樹)に請われ、赤穂藩に仕官することになった。程なくして、浅野内匠頭(堤真一)が吉良上野介(津川雅彦)に対し刃傷におよび、何のおさたもないまま切腹を命じられてしまう。血気にはやる安兵衛は、すぐさま吉良の仇討ちを進言するのだが…。
   あまりにも有名な忠臣蔵のエピソードを、脚本家・井上由美子が縦横無尽にフィクション化し、堀部安兵衛中心のドラマに作り変えられている。安兵衛が吉良と対面する場面まで用意されているのには驚かされるが、木村拓哉の安兵衛は野性味にあふれており、そのイメージにぴったり。3時間を感じさせずに一気に見せきるあたりはさすが。(麻生結一)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

四十七士のうち、唯一人を斬った経験のある男といわれ、その名を日本中に知られた剣豪・堀部安兵衛に木村拓哉が挑戦したTVドラマスペシャル。吉良役には津川雅彦、浅野内匠頭役は堤真一、柳沢吉保役は大杉漣らが脇を固めた豪華配役陣。